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化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)とビジネスの新しい風

こちらの記事ではビジネス界で無視できないトピック、「化学物質排出把握管理促進法」、略して化管法、通称PRTR法について語りたいと思います。

この法律、一見難解な名前ですが、ビジネスにおいては無視できない重要な法律です。
さらに、関連するSDS制度も合わせて解説していきたいと思います。

ー 目次 ー

PRTR法とは何か?

そもそもPRTRとは一体何の略なのか?

PRTRとは、Pollutant Release and Transfer Register(公害物質の排出量及び移動量に関する登録)の略です。この制度は、企業がどれだけの化学物質を排出しているのかを把握し、それを公表することを目的としています。

なぜPRTR法は重要なのか?

企業がどれだけの化学物質を排出しているかが公になることで、企業の透明性が確保されます。

企業自体も自分たちがどれだけのリスクを抱えているのかを把握できます。

透明性が確保されることで、企業の信頼性も向上します。

SDS制度とは何か?

そもそもSDSって何?

SDSはSafety Data Sheet(安全データシート)の略です。

これは、化学物質の安全な取り扱い方法を文書化したものです。

MSDSとSDSは違うの?

MSDSはMaterial Safety Data Sheetの略で、日本国内では2011年以前はその様に呼ばれていただけなので、MSDSとSDSは全く同じものと考えて構いません。

しかしながら近年はGHSで定義されているSDSに、国際的な観点から統一されてきているのです。

GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)とは、化学品の危険有害性(ハザード)ごとに分類基準及びラベルや安全データシートの内容を調和させ、世界的に統一されたルールとして提供するものです。GHSは2003年7月に国際連合から勧告され、その後定期的な更新が行われています。

SDSはどう使うの?

SDSには製品の成分、性質、危険性などが詳細に記載されています。

労働者が安全に作業を行うためのガイドラインが提供されます。

事故が発生した際の対応方法も記載されています。

PRTR法とSDS制度の違い

 

要素PRTR法SDS制度
目的排出量の公表安全な取り扱い
対象企業企業、労働者
形式報告、好評文書作成、提供

PRTR法もSDS制度も結局はどちらも無視できない

事故が発生した際の対応方法も記載されています。

違反すると罰則があり、ビジネスに大きな影響を与えます。

PRTR制度とSDS制度、どちらもビジネスにおいて無視できない制度です。
特に、化学物質を扱う企業、製造業においては遵守が必須です。
透明性と信頼性の確保、そして労働者の安全確保に直結するこれらの制度は、企業が社会的責任を果たす上で欠かせない要素と言えるでしょう。

以上、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)とSDS制度についての解説でした。この記事が、ビジネスパーソンの皆様にとって有益な情報となれば幸いです。

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