品質、それはモノづくりの心臓部。
しかし、その品質をどう守るか、それが問題な訳です。
ここでは、モノが生まれる過程での品質管理、通称QC(Quality Control)について、その神秘を解き明かしていきます。
※この記事で取り上げるQCは、厳密には「品質検査(Quality Check)」に近いものとしています。ご了承ください。
ー 目次 ー
段階1:部材受け取りのQC(IQC)
要素 | 説明 | 重要性 |
IQC(Incoming material QC) | 部材の受け入れ検査 | 最初のフィルター |
モノづくりの舞台裏では、外注の下請工場が多くの部材を供給しています。
この部材受け取りが最初のQC、すなわちIQCです。
一般的には、AQL(Acceptable Quality Level)などのレートで抜き取り検査が行われます。
なぜIQCが必要か?
不良部材から生まれる製品は、後の工程でどれだけ優れていても不良品になる。だからこそ、IQCは避けて通れない道なのです。
段階2:作業のポイントでのQC(IPQC)
要素 | 説明 | 重要性 |
IPQC(In-line Production QC) | 組立作業中の検査 | ヒューマンエラー防止 |
次に、IQCを通過した部材が組み立てられる段階があります。ここでのQCはIPQCと呼ばれ、作業のある区切りごとに検査が行われます。
なぜIPQCが必要か?
人間はミスを犯す可能性があります。そのミスを未然に防ぐため、IPQCは必須です。
段階3:完成品のQC(FQC)
要素 | 説明 | 重要性 |
FQC(Final Product QC) | 完成品の検査 | 最終確認 |
部材が組み立てられ、完成品になる。この段階でのQCはFQCと呼ばれ、製品の全数チェックが行われます。
なぜFQCが必要か?
完成品としての品質を確認する最後の砦だからです。
段階4:出荷前のQC(OQC)
要素 | 説明 | 重要性 |
OQC(Outgoing QC) | 出荷前の検査 | 最終砦 |
これが最後のQC、OQCです。
ここで不具合が見つかれば、それまでのQCは水の泡。
だからこそ、OQCは最も重要なのです。
なぜOQCが必要か?
これが唯一、そのままお客様に届く状態です。
だから、最後の砦としてOQCはやはり必須となるのです。
各段階でのQCのまとめ
QCは、モノづくりの各段階で行われるべきです。
それぞれの段階でのQCが、製品の品質を高め、お客様に安心を提供するための重要なプロセスです。
品質は、モノづくりの命。
その命を守るために、各段階でのQCは避けて通れない道なのです!